映画「LIFE!」あらすじ

雑誌「LIFE」を発刊している会社で働いているウォルター・ミティ。
彼の仕事は雑誌に載せる写真の管理。
華やかな仕事でもない、友人が多いわけでもない、好きな女性に気の利いたアプローチすらできないで、いつも現実と空想を行き来していた。

そんな日常の中、突然事業再編のために新しい上司がきて、雑誌が廃刊になることを知る。
最後の最後、雑誌の表紙を飾る一枚の写真をカメラマンのショーンから受け取るはずが…送られてきたネガの一覧から抜けている。

たった1枚のネガのために、ショーンを探す旅に出る。
ショーンは世界中を駆け回るフォトグラファー。連絡もとれない。
いくつかの手がかりを元にウィルターはニューヨークを飛び出しグリーンランドやアイスランド、アフガニスタンにまで行く。

グリーンランドでヘリから海に落ち、アイスランドでは火山の噴火にあいながら、セスナの上に立ってカメラを構えるショーンの背中を見つける。
雪山に登り、ユキヒョウを写真に納めようとしているショーンにやっとたどり着く。
そして問題のネガは、ネガの一覧と一緒に送ったプレゼントの財布の中にあると告げられる。
探していたものはこんな遠いところではなく、すぐそばの気づかぬところにあったのだ。

アメリカに戻ったウォルターはネガを提出し、会社を去る
大冒険の末にやっと手にしたネガを確認せずに。

映画の最後、雑誌「LIFE」の表紙が映し出されるが、そこにはネガをチェックするウォルターの姿が写っていた。

映画「LIFE!」感想

現実と空想の狭間に生きる主人公が、外の世界に答えを求めて自分を見つける流れが、フランス映画のアメリに似ている。
映画の前半は見ているこっちも空想の中とは気づかず、あとから現実に引き戻されたりする場面が何か所かある。
だがウォルターが自分の行動範囲を劇的に広げて、現実の世界に飛び込んで向き合っていくなかで、空想の世界はだんだん影をひそめていくのだ。
火山が爆発し、車で逃げるなどの急な展開はとてもエキサイティングだし、合間にはグリーンランドやアイスランドの雄大な自然を楽しむ映像もたくさんあって、そういったなかでウィルターと自分は同じなのではないか、など自分に問いを与えてくれる。
フォトグラファーのショーは、またとないチャンスがあってもシャッターを押さないときがある。
自分の目でしっかり見るためだ。今の世の中にとって重要なことだと思う。

ウォルターの顔つきが変わっていくのが気持ちい作品だ。
遠い土地で冒険し、やっと巡り合えるものはあるが、探しているものはすぐそばにある。
自分で自分が分からずにいても、見てくれてる人がかならずいる。
と気づかせてくれる壮大でドラマティックな作品だ。