映画「ゼロ・グラビティ」あらすじ

地上600キロの宇宙空間に浮かぶスペースシャトル上で作業をする、主人公の女性化学者ストーンは、これが初の宇宙での任務となり、慣れない作業と無重力空間の影響からくる吐き気などに悩まされていました。ストーンと共にシャトルで作業をするコワルスキーは、宇宙遊泳時間が世界記録も間近というほどのベテランであり、慣れないストーンに手助けをします。そんな時地上の基地から、ロシアが古い自国の衛星を爆破したという知らせが入ります。当初はストーンたちに影響はないはずでしたが、爆破された衛星の破片が他の衛星を爆破し、連鎖反応によりもの凄い数の破片が地球の軌道上を回り始める緊急事態となりました。ストーンたちも急いで作業を中断してシャトルに戻ろうとしますが、破片のスピードが速く、ストーンは命綱を切断されてしまいます。宇宙空間に放りだされ、パニックに陥るストーン。コワルスキーが落ち着いてストーンを救助、ことなきを得ます。しかしシャトルも破片で破壊され、コワルスキーとストーンは地球へ帰る宇宙船を求めて、離れた場所にある国際宇宙ステーションへ向かいます。ステーションへ到着したものの、ジェット燃料が減っていた影響で、2人はステーションの機体に叩きつけられ、ストーンがかろうじて機体から伸びていたロープに足を絡ませます。ストーンはしっかりとコワスルキーの手を握りますが、ストーンの足に絡んだロープが2人分の体重を支えるのは不可能と判断したコワルスキーは、自ら手を離します。「必ず生き延びろ」と言い残し、通信を絶ったコワルスキー。ストーンは慣れない宇宙空間で、たった1人で地球へ帰還するためのサバイバルを始めるのでした。 

映画「ゼロ・グラビティ」感想

「トゥモロー・ワールド」で注目され、2018年にNetflixで製作した「ROMA/ローマ」もアカデミー賞候補になるなど、次々と話題作を製作するアルフォンソ・キュアロン監督が、宇宙空間でのサバイバルを描いた映画です。前作「トゥモロー・ワールド」では、延々と続くカーチェイスを、CGを駆使して作った「擬似ワンカット」で表現し、見る者の度肝を抜いたキュアロンが、本作では宇宙空間を舞台に再びこれまで観客が見たこともない、体験したことのない映像を見せてくれます。宇宙空間には上下も左右もなく、一度「切り離されたら」それっきりだという恐怖、それでいながら、目前に広がる壮大で美しい光景。そんな中で長い経験を積んできたコワルスキーが、「初心者」であるストーンを助けなが地球へ帰還するのかと思えば、中盤以降はその初心者ストーン1人きりになってしまうという、緊迫したシチュエーション。地上との通信も途絶え、頼る物のなくなったストーンの行動と決断が胸を打ちます。本作もまた、キュアロン監督の代表作にして、映画史上に残る名作と言えます。

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