映画「グリーン・インフェルノ」あらすじ

主人公の女子大生・ジャスティンは、学内で行われている労働者の権利を守るためのデモを見たり、今もアフリカの一部で強制的に行われているという女性の割礼儀式についての話を大学の講義で聞き、持ち前の正義感を揺さぶられます。そんな折、デモを行っていたグループが、南米の乱開発を阻止する抗議活動をすると聞いて、ジャスティンもこの行動への参加を表明します。現地へ飛んだジャスティン含む一同は、ブルドーザーでなぎ倒されていく樹木に自分たちを鎖で縛り付けるという、体を張った抗議行動に出ます。しかしこの時ジャスティンのみが鎖から外れ、開発側の雇った傭兵に銃を突きつけられてしまいます。実はジャスティンが国連大使の娘だということを知り、それを利用した抗議グループのリーダーの策略でした。グループは狙い通りジャスティンが脅された場面を動画に撮影、動画はネット上でたちまち拡散され、グループは名を上げます。抗議活動という正義の建前とは裏腹の、グループの真実を知り愕然とするジャスティン。失意の中、一同と共に現地から帰るセスナ機に乗り込みますが、セスナ機は途中で故障し南米の奥地に不時着してしまいます。セスナ機から脱出した一同は、現地の人々により捕らえられてしまいます。この地は、恐るべき「食人族」の住む土地だったのです。現地の人々の村へ連行されたジャスティンたちは、1人また1人と「餌食」になっていきます。調理した人肉を、大人も子供も美味しそうに食べていきます。ジャスティンも遂に餌食になろうかという時、彼女は決死の覚悟で脱出を図るのでした。 

映画「グリーン・インフェルノ」感想

自作「ホステル2」では、映画「喰人族」を監督したルッジェオ・デオダートをゲスト出演させるほど「敬愛」しているイーライ・ロスが、満を持して自ら監督した「食人族」映画です。これまで数々の食人族映画が作られてきましたが、モラルを外れた映画や残酷描写などがすぐに叩かれる傾向にある現在、この映画を作り上げた勇気は賞賛に値します。文明批判のベールを被った、あくまで「エンターテイメント」としての「食人映画」に徹したイーライ・ロスの手腕がいかんなく発揮され、古くからの残酷映画ファンをも唸らせる傑作となりました。特に、捕まったメンバーが持ち込んだマリファナで現地の方々がハイになる描写などは食人映画として前代未聞、抱腹絶倒の名シーンになっています。他にも、人肉を調理するための準備をする村の女性たちの作業が丁寧に描かれるところなどは、「擬似ドキュメント」として話題になった元祖「喰人族」をリスペクトするかのようなドキュメンタリータッチになっており、イーライ監督の「本気度」を伺わせる名場面になっています。